OUT
「…元はといえば、戦争がなくなり、暇になった可哀相な軍人達に楽しい一時をと…作ったゲームに過ぎなかったんだ…」
二人はア然と海谷を見る。
「ただのゲームじゃ、面白くない…じゃあ、少し酷いゲームのほうがいいかと思い、国民に協力していただいた。」
協力なんかしていない…
みんな強制で連れてこられたんだ!!!!
「生還したら、褒美に現金の山を…そう言ったら協力してくれる国民も少なくないからなぁ…」
「………」
「そして、毎年一回…このゲームを実施することにした…だが、生還者はでてこなかった…あの罠…そんなにハードだったかなぁ?入ったことないから…しらないゃあ…」
海谷はソファーにドスッッと座ると煙草を吸いはじめた。
「…それはさすがにつまらない…だから気分で出口の場所を記した紙と、そのドアの鍵を隠した。…だが、あのドアの数だ…そう簡単には見つかるまい…そう思ってたんだが…」
海谷は真理和の顔に、煙をふかした。
「…………!!!!」
「まぁさか本当にみつけるなんてなー…失敗したなぁ…」
政府の実施したゲームの目的は、ただの軍人の為の、暇つぶしのゲームにすぎなかった。
そんなふざけた暇つぶしの為に……
みんなは……
殺されたんだ……!!!!!