OUT
「………ざっけんな…」
涙が込み上げる。
悔しい想いと、悲しい想い、そして絶望感が、涙と混ざり合い、地に落ちた。
「…なにか言ったかい?神崎永遠くん。」
その瞬間、永遠は海谷の胸倉を掴んで、脂っぽい額に思いきり頭突きをした。
海谷が鼻血をだし、ソファーに崩れ落ちた。
「ふざけんな!!!!馬鹿にすんな!!!お前達の遊びにこれ以上付き合ってられるかよ!!!軍隊に入れ!?誰がこんな腐った政府に手を貸すかよ!!!お前達のふざけたゲームで無駄な死をとげたみんなに謝れぇえ!!!!」
自分でもびっくりした。
隣の真理和も、とてもびっくりしている。
海谷は憎たらしい、ア然とした表情をした。
そして、みるみるうちに、表情が鬼のようになった。
そして、叫んだ。
「無礼ものぉおお!!!!私はこの国の将軍だぞぉお!!!」
永遠も叫ぶ。
「俺達の国の将軍がお前みたいな欲だけでできたブタで、恥ずかしいよ!!お前はその座に座ってるだけで、なにもしてない!!!」
その瞬間、海谷は工藤を睨みつけた。
「工藤ぉお!!!…このクソガキを生かさなくていいわ!!!撃て…撃ち殺せぇえ!!!!!」