OUT

永遠は天井を見る。


天井には、光り輝く沢山の星が、フェンスの先にいっぱいに広がっていた。


「……綺麗…だなぁ…」




……みんなは、もう綺麗な星になっただろうか。

永遠は不意に思った。




あの中のどれかが…


竜だったり…


深美だったり…


ネロだったりするのかな?




死んだら…何処へ行ってしまうんだろう…


みんなは何処へ行ったんだろう……




多分、この先ずっと…一生かけても解けない疑問が、永遠の頭の中で泳いだ。




「………死んでしまったら…綺麗な星に…なれるかな……」




永遠は不意に言葉にだしてしまった。



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