OUT
04:脱出
気がつくと、朝になっていた。
天井を見上げると、さっきまでそこにあった沢山の星が消えていて、薄い水色の空が広がっていた。
永遠がぼけーっとしていると、檻の外にいる軍人が勢いよく起きて、毛布を畳むと、重そうなドアの前に立った。
「………?」
―――ガチャ……
「……あ……」
さっきまでいた軍人が出ていくと同時に、綺麗な金髪が永遠の目に入った。
「……おはようございます、神崎永遠くん…」
「おはようございます…千草さん…」
その金髪の男…千草は、ニコリと笑うと、永遠に紙袋を差し出した。
「………?」
「…今日…近場の港に、ヨーロッパ行きの船が来ます…」
永遠の目が、丸くなった。
天井を見上げると、さっきまでそこにあった沢山の星が消えていて、薄い水色の空が広がっていた。
永遠がぼけーっとしていると、檻の外にいる軍人が勢いよく起きて、毛布を畳むと、重そうなドアの前に立った。
「………?」
―――ガチャ……
「……あ……」
さっきまでいた軍人が出ていくと同時に、綺麗な金髪が永遠の目に入った。
「……おはようございます、神崎永遠くん…」
「おはようございます…千草さん…」
その金髪の男…千草は、ニコリと笑うと、永遠に紙袋を差し出した。
「………?」
「…今日…近場の港に、ヨーロッパ行きの船が来ます…」
永遠の目が、丸くなった。