OUT
「…何ここ…」
屋敷に入ると同時に、ネロがそう呟いた。
永遠はネロの後まで来ると、その光景を眺めた。
「………!!!」
永遠は目を丸くした。
目の先には……
数えきれない程
無数にドアがある…
ネロが
「何ここ」
…と呟く理由がわかる。
すると、向こうの方から、人が歩いてきた。
………二人…だとおもう…。
永遠は少し警戒すると、その人らしき影を見つめた。
「…お前達…参加者か?」
向こうから声が聞こえる。
多分あの影の人物だ。
「…はい…!!」
永遠はそう叫んだ。
ネロは永遠のセーターを掴み、その影をじっと見ている。
その人物達の顔が、やっとはっきり見えた。