OUT
「そういえば…まだ名前…言ってなかったな…」
金髪が眉を寄せ、無理矢理笑う。
「…俺は沢田深美(さわだみはる)…強制参加者の一人だ…」
金髪が、永遠達に自己紹介をした。
それを見て赤髪が、急ぐように自己紹介をした。
「俺は黒嶋真理和(くろしままりお)!!俺は深美についてきた自主参加者!!」
ペコッとお辞儀をすると、真理和はネロに握手を求めた。
ネロは手をゆっくりだし、真理和と握手した後、
「川里ネロ…自主参加者だょ…」
…と二人に自己紹介をした。
それに続くように、永遠が
「神崎永遠…仮に言えば…自主参加者です…」
…と微妙な自己紹介をした。
深美は二人に笑いかけると、スッと無数のドアを見た。
「………気持ち悪いつくりしてんな…」
その深美の呟きに、永遠は心の中で激しく同意した。
……そのとき…
「……誰かぁー!」
微かに、向こうから声が無数にするのが聞こえた。