OUT


「よーぉん…さぁあーん…」


永遠はゆっくり目をつむり、震える手を別の手で抑えた。



「にぃーぃいーぃち……」




その瞬間、永遠の手から、銃が離れた。





――――カシャン………





「ぜろー!!!」



工藤は自分の額についた嫌な汗を拭うと、また狂ったように笑った。



真理和は目に涙を溜めている。


永遠は悔しそうに地に落ちた銃を見た。



「………永遠…」



真理和がそう呟いた瞬間、工藤は銃口を永遠に向けた。




「くたばれ愚民がぁあああ!!!!!!!」






――――ダァン!!!!


ダンダンダンダン!!!!!




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