OUT
四人は声のする方を見る。
「……参加者…?」
深美がそう呟くと、隣の真理和が向こうに叫んだ。
「参加者の人達ですかー!?」
その声を聞いた瞬間、向こうの人達の動きが止まった。
「…違うかったのかな…?」
返事がこないため、真理和は微妙な顔付きをして、向こうを見た。
するとやっと
「ここにいる全員強制参加者だー!!!」
…と返事が帰ってきた。
永遠達は向こう側の人達に近づいた。
するとやっと顔が見えてきた。
「…はじめまして、浩崎夢(ひろさきゆめ)です!…貴方達もゲームの参加者…だよな?」
深美も真理和も美形だが、この浩崎夢と名乗る男はとてつもなく美形で、永遠は思わず二度見をしてしまった。
「はい…僕は神崎永遠…ゲームの参加者です…」
「…そっか…全員で10人いるわけだな…」
夢は自分の後ろにいる人達を見ながら言った。
夢の後には、男二人、女三人が立っている。
―――どの人も死にそうな顔をしているが…。