OUT
そう言うと深美は、真理和に軽く抱き着き、ゆっくり離れた。
そして、また最高の笑顔をみせた。
「んじゃあな…馬鹿真理和…絶対死ぬんじゃねーぞ…」
「………」
ゆっくりと、瞼を開いた。
辺りは真っ暗。
隣の永遠は、静かに寝息をたてて寝ていた。
残っているのは、涙に濡れた頬と、腹の痛み…
そして…
深美がいたような…そんな感覚……
「…深美……ありがと…」
真理和はゆっくり呟いた。
「しゃーなし…俺の子供にしてやるわ……」
涙を一筋だけ流した。