OUT
ドアを開けると同時に、光が永遠を包んだ。
「……眩し…」
そう呟き、永遠は外に歩きだした。
そして…
「…真理和!」
暖かい光に包まれて、キラキラ光る海を眺めている真理和を見つけた。
「お…!永遠ぁ!」
光のせいか、真理和の笑顔がより輝いて見えた。
「…真理和!大丈夫なのか?…ケガ…」
真理和はニコッと笑い、言った。
「むっちゃいてぇよ…けど…あと…もう少しの辛抱だから………」
永遠は目尻に涙を滲ませると、真理和の肩を強く叩いた。
「心配したんだぞ…ばぁか…」