OUT
「………え?」
「夢だけど…確かに感覚はしたんだ…懐かしい…あの感覚が…」
「うん…深美…なんか言ってた?」
真理和は飛び切りの笑顔で答えた。
「…俺の子供になりたいって言うから、しゃーなし許可とったよ!!」
「…こ…子供ぉ?」
意外な言葉が出たので、永遠の声は裏返った。
その声に、真理和は吹き出した。
「あははは!!!変な声ぇ!!」
ケガをしてるにも関わらず、真理和は大声で笑った。
そしてあとから痛そうにお腹を押さえた。
「真理和がわけわからない事言うから…」
「だって本当だもんよ!!深美、俺と未来の嫁さんのガキになりたいって…」
「あははは!!」
二人はしばらく、笑いあい、楽しい会話を続けた。
波の音がいつまでも響いた。