OUT
あれからどれほど時間が経っただろうか?
相変わらず二人は今までの思い出を語っていた。
友達の事。
初恋の思い出。
親の事。
最初の話とは随分掛け離れた話になっていたが、二人はそんな事気にしなかった。
辛さを吹き飛ばしたい。
忘れたい。
…もしかしたら心のどこかにそんな部分もあったのかもしれない。
「…真理和…これから…どうするんだ??」
真理和は目を丸くして、永遠を見た。
「…うーん…まだ決めてないや!永遠は?」
「…僕は…これからの人生悔いのないように生きる…!!自分にしか出来ないこと探そうと思うんだ…」
それを聞いた瞬間、真理和は永遠の肩にひじ鉄を喰らわした。
「いて!!!」
「…あははは!!!」
真理和は笑った後に、言った。
「必ず見つかるよ!!永遠にしかできないこと!!…俺、応援してるからな!!」