OUT
02:ゲーム開始
あれから何十分も経った。
相変わらずみんなはなにも喋らない。
そんな静まり返る中、永遠の隣にいるネロが、一人でブツブツ喋り出した。
「…………?」
永遠は不思議に思い、ネロを横目で見た。
誰もいない方向に、一人真剣な顔をして喋っているネロ。
……流石電波少女…
こんな時にまで…
すると真理和が、ネロに喋りかけた。
「ネロちゃん…誰に喋りかけてるの?」
するとネロが
「去年ここで死んだ人…」
…と平然と言った。
勿論みんなア然としている。
みんなを見渡して、ネロは口を開いた。
「…別に変な娘だと思っていぃよ…実際にこれで仲間外れになってたし…」
「……え?」
真理和が眉を寄せて、ネロを見た。