OUT
―――ザザー……ン…
波の音だけが、耳に残る。
船は…もう少しで陸に着く…。
「……真理和…」
永遠は不意に真理和を呼んだ。
「………なに?…」
「…本当に…終わるのな……全部…この三日間の悪夢は………」
真理和は永遠を見ると、哀しい笑顔で笑った。
「…そ…終わるんだ…んで…新しい試練が待ってる…忙しいなッッ」
永遠も無理矢理笑った。
―ブォオオオオオオオオン
ガコン…!!!!
そして、とうとう船は陸に着いた。