OUT
二人は船から降りると、綺麗に並べてる煉瓦の地面に足をついた。
「…………」
二人は呆然と辺りを見回した。
白人や黒人だらけで、会話も英語だけ。
綺麗な町並みが、結構離れたこの場所からでも、華やかで、賑やかなんだとわかるくらいだった。
目が点になる…とはこの事だ。
船長は二人の後から肩を回すと、言った。
「…お前達…ココに来るノ…初めてだったんだな!!…今からお前達が新しく生活スル場所だぞ…綺麗だろ…!!」
しばらくの沈黙を破ったのは、真理和。
「…うん……むっちゃ綺麗だ……!!!!…綺麗…だ…」
真理和の丸い目から、涙がボロボロとあふれでた。
……真理和はやっと脱出を実感した。
だが、永遠はまだ一言も喋らない。
「………永遠?」