OUT
「…永遠?」
永遠は返事をしない。
「…おーい…」
虚ろな目をして、賑やかな町並みを見ている。
「とわ!!!!!…ぃて!」
「………え!!?」
永遠はやっと返事をした。
返事というか、…反応した。
「どうしたんだよ?」
「…ううん…なんだか実感しないな…って…」
真理和は永遠を見ると、また町並みに目をやった。
「…それわかるー…あんまし実感わかないのって……」
その後、二人共黙り込んだ。
賑やかな町並みを、また呆然と見た。