OUT
決意
「リリー!!」
その車の中から、ごつい黒人と、ひょろい白人がでてきた。
『…トミー!!ブライアン!!また会えて嬉しいよー!!』
船長は英語でなにかを喋ると、その二人に抱き着いた。
ア然とする永遠と真理和に、黒人と白人が近づいてきた。
「ハジメマシテー!!ボク、ブライアン…」
黒人が片言の日本語で自己紹介をした。
名前はブライアンらしい。
続いて白人も、
「ハジメマシテ!!ボク、トミー!」
…と自己紹介をしてくれた。
永遠が
『僕は永遠、この人が僕の友人、真理和です。』
…と簡単な英語で自己紹介すると、二人は珍しい物を見る目で永遠を見た。
真理和もア然と永遠をみていた。
「おまえ、英語喋れんの?」
「違うよ、今のは中学んときに習った自己紹介を言っただけだよ!」
真理和は関心したように、頷いた。