OUT
人がたくさんいる。
車椅子の人や、
ギブスを巻いてる人。
ナースさんに…
ドクター…
トミーという人は空いていたと言っていたが、永遠達からしたらそれはもう超満員だ。
三人はその中を速く歩く。
腕に銃による傷があるからか、永遠が人とすれ違うたび、その人はびっくりして永遠を見ていた。
「………」
だけど永遠は動揺せずに、船長についていった。
そんな永遠に、真理和は話し掛ける。
「…永遠…手当てが終わったら…なにたべようか?」
「……え…?」
「当分卵焼きは作れそうにないし…腹減ったし!」
しばらく黙り込んだ後、永遠はやっと口を開いた。
「…おにぎり…食いたいなぁ」