OUT


真理和はその言葉に吹き出すと、言った。


「たしかに米恋しいわ!!…俺も食べたい!」


永遠は優しく微笑んだ。

真理和はその優しい表情の永遠に、言った。


「…手術なんてパパッと終わらせるから…まっててな!」


永遠は優しい表情のまま、縦に首を振った。





何回もエレベーターやエスカレーターを使い、たどり着いたのは小さな病室…。



三人はその部屋のドアの前に立った。


そして、船長がそのドアにノックをした。



『予約したリリー・カーズです…失礼します。』


…船長が英語でなにかを伝えると、中から女の人の声がして、その声を確認すると、船長はドアを開けた。





――ガチャ…




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