OUT
永遠は目を丸くして、つっこんだ手をゆっくり引き戻した。
さっき、真理和から貰った紙が、クシャクシャになって入っていた。
「………真理和…。」
その紙はよく見ると、真理和の血が点々とついていた。
「……?」
なんなんだろう?
恥ずかしい…って言ってたな…
…………。
永遠は紙をひろげた。
「…………!」
中には汚い…少々丸い字が、何行かならんでいた。
永遠はその字を一行一行、丁寧に読んでいった。
―ポタ…
――――ポタポタ……
…涙が溢れた。
苦しくもなく、悲しくもなく…
嬉しくもない……。
理由がわからないけど、涙が止まらなかった。