OUT
「…また…犠牲者が増えてしまう……また…誰かが命を落としてしまう…自分が後悔しないように、これだけは必ず成し遂げます……」
永遠はそう言った後、また歩こうとした。
その永遠の腕を、船長は急いで掴んだ。
「真理和くんは?真理和くんには言わなイのかい?一緒に行こうとは思わないノかい?」
永遠は真理和の名前を聞いて、また涙が出そうになった。
「…真理和が…変な心配しちゃいけないから…あと……」
真理和は、夢を見つけて…
手紙で僕に教えてくれたんです。
がんばるって…
決意を教えてくれたんです。
「そんな…光を見つけた真理和を…連れて行こうとは…思えません……」
涙声になりつつも、がんばって自分の意見を船長に伝えた。