OUT
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「………真理和…船長さん……」


見知らぬ街を、永遠は一人で歩いていた。


沢山の人で、自分が今、右に進んでいるのか、左に進んでいるのかさえ、わからなくなった。


それでも、永遠は一人、さ迷い続けた。





「……なぁ…ネロ…みん…な……」



永遠は不意に呟いた。




本当にこれで、よかったのかな?



間違って…ないよな??



……僕…………




そんな事を考えてるうちに、永遠は暗い、人気のない細道を歩いていた。



さっきまで人がいたせいで、孤独は感じなかったが、この瞬間、本当に自分が一人になったのを感じた。



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