OUT



「あ-あー!めんどくさいなぁー…どっかで野垂れ死んでると思ってたのによー…ゲーム所じゃなくなったじゃねーかー」




小太りの男は、自分の大きくて丸い目を細めると、先にある的にダーツの矢を投げ付けた。



―――――ダ!!!


その矢は的の真ん中に刺さった。



「安西ー…最新の資料くれないか-?」


その男…海谷哲也がそう叫ぶと、小柄な軍人が、A4サイズの資料を数枚もってきた。



海谷は資料を一枚一枚、じっくりとなめ回すように見た。


資料の中にある写真…

そこに映ってる青年の姿…


「間違いない…神崎だな」


海谷は資料を床に投げ付けると、嫌み混じりにそう呟いた。



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