OUT
―――――――――
――――――――
――――――
―――――
――――
―――
――
…
真っ黒の空の下。
空と同じ色の、少し長い髪を風に靡かせると、澄んだ焦げ茶色の瞳で、星を見た。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「和銅くん」
そう呟き、一つの星を指さした。
「西園寺さん、湯口さん…吉田さん…」
綺麗で長い指で、星を一つ一つ指さして呟く。
「夢…」
風が、心地よく頬を撫でる。
「……深美…」
指が、また違う星をさす。
「………竜……」
そしてまた、その星の近くにあった星をさした。
「………ネロ……」
そう呟くと同時に、指をさすのをやめた。
――――――――
――――――
―――――
――――
―――
――
…
真っ黒の空の下。
空と同じ色の、少し長い髪を風に靡かせると、澄んだ焦げ茶色の瞳で、星を見た。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「和銅くん」
そう呟き、一つの星を指さした。
「西園寺さん、湯口さん…吉田さん…」
綺麗で長い指で、星を一つ一つ指さして呟く。
「夢…」
風が、心地よく頬を撫でる。
「……深美…」
指が、また違う星をさす。
「………竜……」
そしてまた、その星の近くにあった星をさした。
「………ネロ……」
そう呟くと同時に、指をさすのをやめた。