OUT
開けた瞬間、二人の視界に入ったのは、殺風景な部屋だ。
その光景に、二人は息を呑んだ。
「…絶対出口じゃないよな…」
「…だよな…ていうか…出口ってどんな所なんだ?…窓とか…そんな穴から行くのか…入った瞬間出口なのか…」
「…俺達はそれを探る為に今ここにいるんじゃないのか…?」
夢がそう言い終わると、深美は部屋に恐る恐る入っていく。
だいぶん奥に入ると、深美が言った。
「…窓もなにもない…抜ける所がない…東堂!ここは違う!」
それを聞くと、竜は渋々とメモの部屋の場所に×印をつけた。
「よし…帰ろう…」
夢がそう言うと、深美は頷き、ドア付近に戻ろうとした。
――――その時だ。
――バキィ!!!!!
「!!!!?」
深美の足元が
いきなり…
壊れた。
「…………な…!!!!」
宙に浮く自分の足元の下を、深美は見てしまった。
―――、壊れた奥には剣が無数に顔を覗かせてるのを…
「―っあ…!!」
「深美ぅう!!!!!」
近くにいた、夢の悲鳴が聞こえた。