OUT
日常
鮮やかな空。
太陽がでているのに、気温は十二度以上上がらない。
そんな、寒い十二月のある日。
「……はぁ…今日終わったら…明日から休みだな…」
「だなぁ!!まぁぢ楽しみなんですけど!!!」
僕の隣にいる、高島尚(たかしまなお)がテンション高めに返事をする。
「…あんなぁ…休みなんて、宿題ばっかの…んー…宿題やってこいDAYにすぎないぜ?」
『宿題』という単語を聞いた瞬間、尚はうざそうに
「宿題なんて消えてしまえばいいんだ!!!!」
…と大袈裟に手を広げて叫んだ。
「…んな大袈裟な…」
「はぁ…永遠もそう思わない!?学校でも勉強してんのに、家でも勉強しろって…宿題なんて、チリチリに焼かれて死ねばいいんだよ」
意味がわからない尚の言葉に、僕はしかめっつらになった。
「……チリチリって…てか、宿題は生きてないよ」
「あーもう!!!思い付きの発言だよ!!文句あっか!?」
何故か怒鳴られてしまった。