OUT

その時だった。

「なにしてんのお前ら…はやく隣の部屋行くよ?」

竜が隣のドアをチラ見すると、みんなに平然とした態度で言った。

その態度にみんなはア然としている。


その態度に、深美は頭にきたらしく、竜に怒鳴り付けた。


「お前…んじゃあ次のドアノブ…お前が握れよ!」

竜は深美に怯える様子もなく、たんたんと話す。


「なんで?別に仕事してなぃ訳じゃないでしょ?」

「お前一人気楽そうだからだよ!!」


深美がキーキー声で怒鳴ると、竜がわざとらしくうざそうな態度をとり、耳を小指で塞ぐ。


「…煩いね…だから若い者は好かないんだょ…わかったよ…隣のドアは俺が開ける…それでいいんじゃろ?」




メモを永遠に預けると、一人で隣のドアに向かった。

「………え?」

「さっきみたいに、俺が罠か罠じゃないか叫ぶから、あんたはそれにメモして」

ア然とメモと竜を交互に見る永遠。

その隣を、プラチナブロンドが通った。



「…東堂さん…」

「んーー?」


「…私も…行く…」



ネロが竜の隣に来た。


その光景を永遠達はア然と見た。


ネロの目の前にいる竜も、目を丸くした。




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