OUT
どういう意味?
…と言おうとした瞬間、
「んじゃ、行きましょうか?お嬢さん?」
…と竜がネロの手をとり、ドアノブを握った。
――――ギィィ―――
「「…………」」
二人の視界に広がる光景。
…それは、お姫様が使っていたような…可愛いらしい部屋だった。
だが、電気はついておらず、その可愛いらしいはずの部屋も、薄気味悪く見える。
「……行きましょう」
ネロが先頭に、部屋に入って行った。
永遠も、真理和も、深美も夢もみんな、心配そうに部屋に入っていく二人を見た。
「…抜けれそうな場所はないね…」
「だな、…お前さんが見えるとか言う幽霊さんはなんにも言ってくれないのか?」
ネロは指をさした。
「……あそこに、女の子の首だけがあるの…、寝てるみたぃ…」
竜は首を傾げると、
「役にたたないのな」
……と言った。
「……さ、行きましょう?」
―――その時、
―――――バン!!!!!
重いドアが、勢いよく閉まった。