OUT
「…………??」
二人はドアを見た。
「…?」
「…はぁ?」
ドアが………
………閉まっている…
竜はすぐにドアの方へ行き、バンバンと叩いた。
「…なんだ?お前らふざけてんのか!?鍵…かけたのか!!?」
すると部屋のどこからか、また鈍い音が聞こえた。
――――ゴゴゴゴゴゴ
「………?」
足元が冷たい……
二人の足元…いや、床には、少しずつ、水が溜まってきていた。
「……やっべえな…」
竜は壁をどんどんと叩いていき、この部屋の脱出口を必死に探した。
そんな竜をよそにネロは、キョロキョロと部屋中を見渡して、役に立ちそうな物を捜していた。
ネロの額に、冷や汗が流れる。
段々浸水が酷くなる。