OUT
「……もうやってらんないわよ!私、もう抜けたいんだけど!」
華菜が苛々の限界が来たみたいで、みんなに当たり散らす。
「華菜も美咲も…ちょっと落ち着こうよ…?」
桃は、華菜と美咲を止めようとしていた。
「てかじゃんけんっていうのが気に食わない!!じゃん負けで命捨てたくないし!!!」
「…それはみんな同じだよ…華菜…けど…」
桃がそう続けようとした時だった。
華菜は桃を睨みつけ、怒鳴った。
「さっきから煩いんだけど!!!こんな所でいい子ぶらないでよ!!!」
「……華菜…」
そして、二人の会話に美咲も入って来た。
「桃…変に口だししないでよ!じゃんけん嫌じゃないなら、貴女がいけばいいじゃん!!!」
その光景を見て、ついに真理和も苛々しはじめた。
「んもーうぜぇ!!!協力しねぇじゃん!!しないくせにグチグチグチグチ…むっかつく!」
真理和の怒鳴り声が、辺りに響く。
「協力しないのに文句ばっか言うなよ!?なんなのお前ら!竜とネロちゃんに謝れよ!」