OUT
――パラパラパラ…
首に、細かい破片が落ちてくるのがわかった。
「………?」
真理和はつむっていた目をゆっくり開けると、自分がまだ生きてることを実感した。
「………な…なに…」
「……おまぇらさー…周りにとてつもないほど凶器あんのに…それ使えよなー」
「!?」
真理和達はすぐに声のする方を見た。
「…………あ…」
永遠は思わず声を漏らした。
ドアの手前には……
……東堂竜が立っていた。
竜の片手には、ショットガンらしき物が煙をだしていた。
「…と…東堂ぉ…」
深美は半泣きで竜を見た。
「地獄の底からはい上がってきたぜぇ」
「馬鹿らしぃ…真理和…大丈夫?」
竜の横から、プラチナブロンドが、真理和の隣に来た。
―――ネロだ…
みんなは混乱する頭を必死に働かせた。
まず…ギロチンは?
…竜がそこらへんに飾ってあったショットガンで、刃物の部分を完全に壊したため、真理和の首を切ることは断たれた。
じゃあ……なんで…罠にかかった二人…が…?
「ネロ…なん…で…?」
ネロは永遠を見ると、
「細かい話はあとで、先に真理和を解放しなきゃ…」
…と言い、真理和を縛っていた鎖を、巨大なナタでぶちぎった。
みんなはトントンと物事を進めていく二人をア然と見ている。
「…さっ早くでましょ」