OUT
ちゃあんと次会うまで生きててくれよ?
クレイジーガール?
竜は夢達を連れていくと、次のドアにたどり着いた。
ドアに近づく度、誰も喋らなくなる。
しばらくドアを見つめた後、竜が夢達の方を向いた。
「…ふぅ…次は誰にしましょか?じゃんけんか?」
竜はふざけた口調で尋ねた。
みんな、やっぱり黙ってしまった。
「…やれやれ…んじゃ、またじゃんけ…」
「私が行くわ。」
…みんなは声のする方を見た。
「………美咲…」
華菜が心配そうな目で見ている人物は…吉田美咲だった。
「…どうしたんだい?あれだけビビってたのに…」
竜がそう尋ねると、美咲はなにかを決心した目つきで、返した。
「…うん…そうだよ…私、現実を受け止めようとしなかったの…けど…誰かが行かないと…」
竜はア然と美咲を見て、その後、真剣な顔をして、言った。
「ありがとょ。…じゃあ…任せる」
美咲はみんなを見回して、自分なりの笑顔で一言。
「…いってきます…」