OUT
離ればなれ
―――――
――――
――
―
「さ…次はこのドア…」
永遠達のチームは順調にドアの探索が進んでいた。
ついでにこのドアで探索完了するドア数が17になる。
……勿論こんなに順調に進んでいるのは、あの深美の作戦のおかげである。
…強いて名前をつけると、囮作戦。
また部屋にあるものを転がす。
…今度も、そこらへんに飾ってあった古い花瓶だ。
「さ、ぱぱっと進んでいこー!」
真理和が徐々にテンションが上がっていく。
この作戦が上手くいってるのが、余程嬉しいのだろう。
深美もテンションが上がっていく。
ネロはその光景を、じっと見つめ、永遠は正体のわからない不安に襲われていた。
「……永遠?」
ネロが永遠を心配そうに見る。
嫌な予感がする………
…ざわざわする……
…なんなんだろう…
この…不安は……
永遠の顔が青ざめていく。