OUT
――――キーン…コーン…カーン…コーン…
―――ガラ!!!!
「はぁ…は…」
「セーフ!!!」
尚がそう叫ぶと、クラス全員がア然と二人を見ていた。
「……あれ?先生は?」
尚は辺りをキョロキョロとしている。
すると、分厚い眼鏡をかけた男が、尚の前に来た。
「高島くん、神崎くん、朝からご苦労様。…だけど…終業式は9時からだから…そんなに急がなくてもよかったんじゃないか?」
二人はア然とその眼鏡…否、クラスの委員長、桐田涼を見ていた。
そうだ。
今日は終業式だったんだ。
二人は顔を見合わせた、笑った。
その時だった。
「ねー!!見て!!なんか凄いよ!!」
一人の女子が、窓の外を見ながら、そう叫んだ。
「……え?」
みんなはざわめきだし、窓に張り付いた。
「うわー…なんだあれー!」
永遠達はア然と窓に張り付くクラスメートを見ていた。