未知の世界
みんなでだいぶ飲んだ。

二次会でカラオケに行くことになった。

直哉と二人で話すことはしなかった。

したくなかった。

だけどそれを舞は見逃さなかった。

「だいぶ飲んだねー。」

「カラオケでも飲む?」

「私はパス、呑みすぎた。」

「あっ、ちょっとお手洗い行ってきます。」

彼女がそう言うと舞がすかさず言った。

「あっ私も!美咲ちゃん一緒に行こう!二人ともなんか歌って待っててね~!」

「えっ…舞!?」

あんまり動揺すると彼女に変に思われる。

平常心を保とうとした。

本当に二人きりになってしまった。
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