未知の世界
沈黙が続く。

「…遅いね。」

「今行ったばかりだろ。」

ダメだ、耐えられない。

「わっ私も…」

「未夢、話を聞け!」

手を掴まれた。

ドキッとした。

「ちゃんと話そう。」

「…うん。」

「あの晩、二人ともかなり飲んだんだよ。そしたら…その…何…成り行きってやつ。」

「成り行き…!?」

成り行きで卒業したとかもっと悲しい。

「ごめんな…。幼馴染みの関係に戻れないか…?」

「私も悪かった、ごめんね。戻りたい!ただ…。」

「ただ?」

「私はずっとずっと直哉のこと好きだった!初めてだった!彼女と別れてほしい!」

直哉はビックリしていた。

すると二人が戻ってくる足音がした。
< 14 / 17 >

この作品をシェア

pagetop