未知の世界
「何があったの?」

「えっ?」

お見通しらしい。

「誤魔化すな。わかるんだよ。」

「実は…」

あったことを全て話した。

直哉のことが好きなことも、

直哉には彼女がいることも、

幼馴染みの関係でいたいことも、

全て知っている。

「ふ~ん…まずは卒業おめでとう。」

「呑気なこと言わないでよ!」

「だってさー、記憶なくても卒業は卒業でしょ。」

黙ってご飯は口に運ぶが喉を通らない。
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