壁ドン王子な上司さま
あれから、水無瀬課長の壁ドンは激減。壁ドン王子を崇拝していた浅井さんたちは、首を傾げてる。何度も水無瀬課長を怒らせようとしているけど、不発に終わっている。
そして、わたしは商品企画部から、たった1年で、元の庶務課に戻った。うちの会社、夫婦、親子、兄弟は、同じ部署に配属してはいけないって規則があるから。
わたし立花小春は、先月水無瀬彰課長と結婚しました。
意外な組み合わせとみんな驚き、出会いから23年、付き合って10年って言うと、ドン引きされた。
彰は・・・
「小春、卵焼きに砂糖を入れるなって、何度言ったら分かるんだ」
会社でやらなくなった分、家でわたしを壁ドンしてます。
「文句あるんだったら、自分で作りなさい!」
彰の腕をくぐり抜けようとしたけど、間を詰められた。
「小春、そんな態度、いいと思ってるのか?」
「ふんっ!」
彰なんて怖くない。会社では敏腕課長だけど、家ではわたしに甘々だもん。
「小春ー」
少し拗ねたふりしたら、頭を撫でて宥めようとする。
だからわたしも、渋々許してあげる。
そしたら、ホラ。嬉しそうにキスしてくる。
今日もわたしの勝ちだよね、壁ドン王子様。
そして、わたしは商品企画部から、たった1年で、元の庶務課に戻った。うちの会社、夫婦、親子、兄弟は、同じ部署に配属してはいけないって規則があるから。
わたし立花小春は、先月水無瀬彰課長と結婚しました。
意外な組み合わせとみんな驚き、出会いから23年、付き合って10年って言うと、ドン引きされた。
彰は・・・
「小春、卵焼きに砂糖を入れるなって、何度言ったら分かるんだ」
会社でやらなくなった分、家でわたしを壁ドンしてます。
「文句あるんだったら、自分で作りなさい!」
彰の腕をくぐり抜けようとしたけど、間を詰められた。
「小春、そんな態度、いいと思ってるのか?」
「ふんっ!」
彰なんて怖くない。会社では敏腕課長だけど、家ではわたしに甘々だもん。
「小春ー」
少し拗ねたふりしたら、頭を撫でて宥めようとする。
だからわたしも、渋々許してあげる。
そしたら、ホラ。嬉しそうにキスしてくる。
今日もわたしの勝ちだよね、壁ドン王子様。