きっと恋、これは恋。



メールを送ってから少しして、


俺はいつのまにか眠りについていた。






____________




「修平」


声が聞こえる。


俺を呼ぶ、ひなたの声が。



「わたしね
 佐久間君と付き合うことにしたから!!」


「は?

 なにいってんだよ!!」


「バイバイ

 修平」





ひなたはそれだけいって、

佐久間のもとへと駆けていく。



腕を絡ませて、楽しそうに笑っている二人の様子が見える。






"行くなよ"



そんなこと言う資格なんてないのに。





ひなたの腕を掴もうとした手が空を描いた。












______________






「ひなた!!!」




俺の夢はここで覚めた。






…今まで考えたことが無かったかもしれない。



ひなたが俺から離れていくなんて。





…だめだな。


いつの間にか、

"幼馴染み以上"

の関係を望んでいる俺がいる。






ひなたを、独り占めしたいと思う俺が、抑えきれなくなってる。




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