きっと恋、これは恋。
イライラがおさまらないまま、
私は教室の扉を開け、中に入る。
ガラッ
「おはよー」
「おはよ!!」
いろいろな人から声をかけられるのを
うまい具合に交わしつつ、
私はすぐさまある人の席に向かう。
「おはよう!!千穂!!」
元気よく声をかけると、
相手は少しだけ顔を歪ませた。
「…うるさいんだけど。
…なんかあったの?」
この、冷たく美人な彼女は
私の昔からの親友、千穂。
「それがね!!」
私が興奮気味に机をバンッと叩きながらいうと、
千穂はまた迷惑そうにして。
「机、壊れるから。」
「あ、ごめんよ」
すっと机の上の手をどけて謝る。
「…で、なに??」
「ここでは、話しづらい内容…かな」
私はそれだけ言うと、
無理やり千穂を屋上まで連れ出した。