きっと恋、これは恋。
「…苦しいよ」
ひなたに言われ、はっとして少しだけ力を緩める。
ずっと、思っていたことの数々が
急に胸に込み上げてきて。
いつの間にかその体制のままひなたへと思いを語っていた。
「離れていくと、思った…!!
好きなのは俺だけだから
ひなたが離れるのは普通なはずなのに…
他のやつのとこにいくとか、考えただけでダメだわ。
…ひなたのこと、俺のものにしたい
俺のこと、好きになってよ…!!!」
俺はすっとひなたから離れ、
ひなたの反応を伺う。
ポカーンとした表情。
そして、こう言った。
「…そんなこと、考えてたの?」
俺はその言葉に顔をしかめる。
そして顔を逸らしてしまう。
「そんなことじゃ、ないし。」
少しだけ沈黙が続く。
それを破ったのは…
ひなた。
「修平」
「なんだよ…ッ!!!」
ひなたの方へ振り向くと同時に、
そのまま引き寄せられる。
俺たちは、
唇を重ねた。