きっと恋、これは恋。
「ふふふっ!!!」
とまらない顔のにやけは、
抑えようとしても抑えられない。
「彼女…かぁ」
私はポツリと呟いた。
ずっと思ってた。
私が修平の"彼女"になれたらって。
正直、変わるのは恐い。
これまで続いてきた幼馴染みの関係が壊れるかもしれない。
…私は、修平の特別になりたかった。
特別の特別に、なりたかった。
幼馴染みなんて曖昧な関係じゃなくて。
でも、いざとなると分からない。
付き合ったら何か変わるのかな
修平は何かするかな
明日は何があるかな
楽しみだけど、恐い。
そんな不思議な感情。
いろいろ時間を巻き戻して考えていると、ふとあることが思い浮かんだ。
「…佐久間君」