きっと恋、これは恋。
その驚きに口をあんぐりと開けていると
リビングにいたお母さんが玄関まで駆けてきた。
「あら
弘人君。朝早くからどうしたの?」
その言葉に私はまた衝撃を受ける。
「ちょ…
二人、知り合いなの!!?」
その質問に答えたのは佐久間君だった。
「はい。
昨日挨拶にきたんで。」
すると、私が口を挟む間もなくお母さんが喋りだした。
「なんでもひなたの後輩なんでしょ??
しっかりした良い子じゃない!!!」
もはや話すことすらを忘れた。
…なにこの衝撃的な展開。
私、聞いてないよ。
なにも…聞いてないよ…!!!
そんなとき
ピーンポーン
もう一度、玄関にインターフォンの音が鳴り響いた。