きっと恋、これは恋。



「なんでここ」




修平は、イライラした様子で佐久間君に質問をする。





「ひなた先輩の家がここだっていうのは

 …知ってました。」






でも


そう佐久間君が言おうとしたとき、


修平が口を挟む。





「ひなたの傍にいたい。

 とかならやめてもらえる?


 …こいつ、俺の彼女だから。」








私はその言葉に顔を赤くする。




頬を触ると、熱を帯びているのがよくわかる。








佐久間君は少し驚いた様子で私のことを見つめている。





…そして、


修平の言葉に反応した人がもう一人。








「ひなた…

 あんた、修平と付き合ってたの!!?」








そう言ったのは、

この場にいるもう一人の人間。




…他でもなく、私のお母さんだった。




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