きっと恋、これは恋。



私がむくれると、お母さんはなだめるようにして私をリビングまで戻るように言った。





時計を確認するまでもなく、

修平がここにきてから5分はたっているのが分かる。








リビングに駆けていき、

急いで学校の荷物をバッグに詰め込む。






歯をしゃしゃっと手早く磨いて。







約3分で、私は玄関まで舞い戻ってきた。









…制服には着替えたのか??


あったりまえ。
着替えるのに一分も必要ない。



これぞ、遅刻ギリギリ常連者のなせる技であろう。






あまりの早さに、佐久間君が少し驚いている。





初めて見た人からすると、

確かにこのスピードは異常なのかもしれない。




…でも。

この光景を見慣れているお母さんと修平からしたら、

日常でしかないのだ。


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