きっと恋、これは恋。



…こう言われて、断れる人がいるだろうか。



イケメンの後輩くんに、

うるうるの視線を向けられて、

断れる人がいるだろうか。






…いや、いない。

断言できる。


…絶対にいない。





佐久間君がふと眩しく見えた。





「だ…めじゃ、ないです。」






思わず敬語になってしまう。




さっきの破壊力は半端ではない。







しどろもどろで伝えたその言葉に、

佐久間君は顔をぱぁっと明るくした。





「ありがとうございます!!

 ひなた先輩!!!」






…くそ

可愛すぎる…!!



佐久間君から発せられるキラキラした笑顔。



…これが好きな人は、きっとたくさんいるんだろうな。




そう、改めて感じた。







「おい」




その声に私ははっとする。





ずっと一人で聞かされていた修平が


ふとこのタイミングになって話を始めたのだ。



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