きっと恋、これは恋。
「さっきから、なんで二人でイチャイチャしてるわけ??
てかずっと思ってたけど、
なんで佐久間君は"丸山先輩"から"ひなた先輩"に呼び方変えてるんだよ。」
声の様子からして、
怒っているのは容易に察することができる。
そして、修平の言葉にそういえば、と思った。
確かに前までは丸山先輩と呼ばれていて
今日はずっとひなた先輩だ。
佐久間君があまりにも自然に呼ぶから、
まったく気付くことができなかった。
その質問に対する佐久間君の答えは…
「ひなた先輩って、呼びたかったからです。
…だめですか??」
これは、初めから私一人に対する質問のようだ。
もちろんだめな理由などあるわけがない。
「別に、大丈夫だよ」
私がそう言うと、
なぜだか修平の機嫌がさらに悪くなったような気がした。