きっと恋、これは恋。



「さっきから、なんで二人でイチャイチャしてるわけ??

 てかずっと思ってたけど、
 なんで佐久間君は"丸山先輩"から"ひなた先輩"に呼び方変えてるんだよ。」





声の様子からして、

怒っているのは容易に察することができる。





そして、修平の言葉にそういえば、と思った。






確かに前までは丸山先輩と呼ばれていて

今日はずっとひなた先輩だ。





佐久間君があまりにも自然に呼ぶから、

まったく気付くことができなかった。






その質問に対する佐久間君の答えは…




「ひなた先輩って、呼びたかったからです。

 …だめですか??」





これは、初めから私一人に対する質問のようだ。




もちろんだめな理由などあるわけがない。





「別に、大丈夫だよ」




私がそう言うと、

なぜだか修平の機嫌がさらに悪くなったような気がした。











< 134 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop