きっと恋、これは恋。
すると、修平は顔を隠す。
くっそ…マフラーめ…
隠れて見えなくなった顔を覗こうと、
修平からマフラーを奪おうとした。
…しかし、ガッチリと掴まれたそれをとることはできなかった。
「おい、顔見せてみろ」
「無理、やだ。」
修平とじゃれあっていると、
ふいに横から声が聞こえてきた。
「あのー」
はっとしてそちらに目を当てると、
少しだけ困ったような表情の佐久間君がいた。
「…隣でいちゃつくの、
やめてもらえませんかね??」
…確か、前にもこんなことがあった気がする。
いわゆるデジャヴってやつ。
私が慌ててそれを訂正しようとすると
隣の修平が急に私に抱きついてきた。
驚いて顔を上げると
上から、キスが落ちてきた。
そして
「カレカノなのに、いちゃついちゃいけないわけねーだろ」