きっと恋、これは恋。
「佐久間はさ」
修平の声にハッとして、
もう一度耳を傾けた。
「ひなたとどうなりたいの?」
「え…」
私は思わず声をだした。
二人には聞こえないくらいの、小さな声。
…なにそれ。
どういう意味??
修平は、なにを思ってそれを聞いたのだろう。
…佐久間君が、もし。
もしもだけど。
私と付き合いたい
何て言ったとしたら、
修平はなんて返すの?
私の気持ちは、誤解でもされているのだろうか。
急に不安な気持ちが襲ってくる。
すると、佐久間君の声が聞こえて。
「僕は…
ひなた先輩と、付き合いたいです。」
その言葉に一瞬ドキリとする。
修平の表情が分からない。
音がたたないようにドアを開けると、
修平は切なそうな、
それでいて苦しそうな表情だった。
でも
佐久間君は続けた。