きっと恋、これは恋。
…一気にたくさんのことをいわれすぎて、
正直なにをいわれたかほとんどない。
それにしても
「…襟足なんてみてたの?」
ひなたは食いつくように答える。
「見てるよ!!
…いったじゃん。全部好きって。」
ひなたは自分で言っておきながら
急にはずかしくなったらしい。
話を俺にふってきた。
「修平は…どこが好きなの?」
んー
考えるようにしたあとに言う。
「可愛いとこ
いじめがいがあるとこ
天然なとこ
バカっぽいとこ
女子力があんま高くないこと
そうだな、あとは…」
「ちょっと待って。」
俺が続きを言おうとすると、
ひなたがそれを止めた。
「なんか、いくつか悪口っぽいのあったよね?」
「あ、訂正。
バカっぽいじゃなくて、バカだな。」
「そこじゃなくて!!」
思っていたような言葉が出てこなかったのか、
ひなたは拗ねたように俺から離れた。